とこしえの夜

犬口マズルと申します ずっと夜が続きます

掲載

掲載10 Meets Regional 7月号

雑誌・Meets Regional 7月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「耳」 耳たぶの硬さに捏ねるパンの生地誰の耳たぶなのか知らずに 【評】 確かに「誰の」なんだろう。あっさり提示される不確かさに、日常が小さく…

掲載9・読売歌壇

読売歌壇に掲載いただきました。 花火師のごと春土は咲き誇る花を見上げて眠りにつかむ 2022.05.23 読売歌壇 俵万智選 記録だと「春土は花火師のごと咲き誇る花を見上げて眠りにつかむ」になっているので俵さんが添削してくれたかもしれません。噂には聞いて…

掲載8・Meets Regional 6月号/余談

雑誌・Meets Regional 6月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「嘘」 臓物を見ても逃げないつもりかよ包み隠さず話してなんて 【評】 嘘のモザイクで隠した閲覧注意のグロテスクな本音。見たいものだけ見ていた…

掲載7

読売歌壇に掲載していただきました。 評もいただきました。 そこここに春の気配が近づいて木琴ちゃかぽこ我が胸で鳴る/犬口マズル 2022.04.04 読売歌壇 3席 俵万智選 【評】 八木重吉の秋の「素朴な琴」を彷彿とさせる春の木琴である。 ウキウキした気分を伝…

引用していただきました

穂村弘さんのweb連載「本から顔をあげると、夜が」にて僕の短歌を引用していただきました。 大好きな音楽の歌詞に僕が住む街の名前があって、生きる 短歌くださいに掲載していただいたものになります。とても嬉しいです。穂村さんもザ・ファブルを読むんだな…

読売歌壇・年間賞をいただきました

読売歌壇で俵万智さん選の年間賞をいただきました。 誰一人マスクをしないまぼろしのトーキョーを見る映画館にて 【評】 コロナ以前に撮られた映画なのだろう。かつてはごく当たり前だった光景が、今ではまぼろしとなってしまった。トーキョーという表現が、…

掲載6

雑誌・Meets Regional 2月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「願い」 死んだ虫の脚に似ているしっかりと組んだ両指から目を逸らす 【評】 心底の願いはときにグロテスク。 「死んだ虫の脚」の見立てが、情に…

掲載5 /感想

読売歌壇に掲載していただきました。評もいただきました。風の冷たさが愛しいこの世界で最も正しく僕に冷たい/犬口マズル2021.12.14 読売歌壇 2席 俵万智選【評】この世界には、理不尽な冷たさがたくさんある。社会や人間の冷たさに比べれば、風の冷たさは理…

掲載3

読売歌壇に掲載していただきました。評もいただきました。掛け違えた方のボタンが運命ですこしずれてる二人で生きる2021.11.16 読売歌壇 1席 俵万智選 【評】どんぴしゃ運命の人なんて、むしろ嘘くさいのかもしれない。ずれさえ運命だと思う前向きさ。「ボタ…

掲載

読売歌壇に載りました秋口の人事異動を司る暴力的なチェスプレイヤー2021.10.18 読売歌壇 俵万智選ありがたい。がんばります。この短歌は前に作った「盤上の駒であっても魂は汚されず居る不動のキング」という歌の対抗馬です。馬ではない。