とこしえの夜

犬口マズルと申します ずっと夜が続きます

連作・ままならない 

もうすぐで三年になる会社にてすり減っただけのような気がする

どうだいと聞かれて笑う転職を諦めた人の表情筋で

それなりにやってはいける給料でそれなりにするパーティーナイト

まぁ悪くないとは思うレールから一度外れたあとの背筋で

期待などしないでほしい僕はただ給料のため目尻を下げる

責任が重くなりゆく日々がありじりじり変わる心の間取り

七時なのに明るいよって誰か言う西の魔法使いを想う

充電は使い切らずに取っておく夜の深さに耐え得る羽根を

帰宅して抱きついてくる犬がいて全然夢じゃなくてうれしい

老犬がいよいよもって老いてゆく冬の匂いの漂う臓腑

苦しみが喉元で割れガラス片刺さって痛い内側が痛い

投稿を少し控えてみたりする案外悔しくなくて、さみしい、

薄絹の向こうに言葉があるようで触れもしない短歌の肉体

落ち込んで背骨が曲がり球体になって輝き出すのが俺さ

それでもと奮い立たせて前を向く前を向くことだけが得意で

歩いても歩いても道目的地よりも大事な風景がある

魂は俺のものだし手放してまた掴んでも構わないだろ




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絶対に労働したくないのに仕事がどんどん忙しくなり、生活はゆるやかに変化していって、心ばかりがこのクソみたいな日々に逆らっている。まあ仕方ないかなと思う反面、毎日パーティーをやりたいと思う自分もいて難しい。短歌に対する気持ちも変わってきて悔しいようで特に悔しくはなかったりして複雑だ。とにかくパーティーをやろう。音楽を流して明るい光の中に飛び込んでしっちゃかめっちゃかになるまで踊り続けよう。そうするしかない‼︎


おやすみなさい。