とこしえの夜

犬口マズルと申します ずっと夜が続きます

永遠

写真が上手く撮れない。いつもブレているか、ぼやけているかで何を撮ったかわからない時の方が多い。特に犬を撮る時は顕著だ。犬は良く動くし静かな時は寝ている時か眠い時くらいだからいつもブレている。

だから、写真を撮ることで記憶と記録を留めておく ということができない。写真が下手なのは昔からだった。記念撮影も修学旅行も何気なく友達を撮る時も上手くいかなくていつしかカメラマン役をやらなくなった。


でも、短歌はいつも一瞬を留めておくことができる。その解像度が失われることなく僕の目を通したままに残すことができる。

だからきっと短歌をやるんだろうと思った。一瞬を永遠にしたいからやるんだろう。続けるんだろう。


余談だが、少し前に友達と「永遠が欲しい」という話をした。恋よりも永遠が欲しいと僕達は言った。永遠を見つけることは難しい。永遠を手に入れることはもっと難しい。それでも探すしかない。探すしかないのだ。