とこしえの夜

犬口マズルと申します ずっと夜が続きます

短歌研究新人賞応募作品「ある街」

今日は二度目の更新です。住んでいる場所の関係などで短歌研究が手に入るのは少し先になりそうです。結果は後で確認するとして、応募した連作を公開します。楽しく読んでいただけたら幸いです。 「ある街」 昏倒の最中に届く招待状あなたは現実(ここ)にい…

【お知らせ】犬と街灯様でのお取り扱い

こんにちは。 牛隆佑様にお声がけいただき、リトルプレス専門書店・ギャラリー「犬と街灯」様に拙作「とこしえの犬」を置いていただくことになりました。お立ち寄りの際には是非手に取ってみてください。 犬と街灯様のHP・マップはこちら 住所561-0832大阪府…

日記

泥の中にいる気分。仕事をし、毎日Netflixのドラマを見て過ごす。たまに犬と監視台に座り何もない場所を見つめ続ける。 病院に行く。早く平均的な人間になりたいですと伝えると、それが必ずしも良いことではないと言われた。突出した能力を伸ばすことも大切…

日記

梅雨の時期になりました。気分が落ち込みやすいので、より静かに過ごしています。仕事が忙しくなる気配がしてきました。忙しいと余計なことを悩まなくて済みますから、僕にとっては忙しい方が良いのだと思います。 忙しい時は昔絵本で読んだ虎のようにぐるぐ…

掲載10 Meets Regional 7月号

雑誌・Meets Regional 7月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「耳」 耳たぶの硬さに捏ねるパンの生地誰の耳たぶなのか知らずに 【評】 確かに「誰の」なんだろう。あっさり提示される不確かさに、日常が小さく…

ネットプリント とこしえナイト・5月分

ネットプリント「とこしえナイト7」を発行しました。 現実のカレンダー上では6月ですが僕が5月だと思えば5月になるのです。 ここはそういう箱庭ですから。 ◇内容◇ ・自選 8首 ・犬の短歌 4首 ・夜の短歌 4首 ・日記・友人について 1首 ◇プリントについて◇ セ…

掲載9・読売歌壇

読売歌壇に掲載いただきました。 花火師のごと春土は咲き誇る花を見上げて眠りにつかむ 2022.05.23 読売歌壇 俵万智選 記録だと「春土は花火師のごと咲き誇る花を見上げて眠りにつかむ」になっているので俵さんが添削してくれたかもしれません。噂には聞いて…

習作短歌「泣けてくるだろ」

月曜が顔面を覗き込んでくる心もとない瞼の薄さ おはようは巨大な蜘蛛の形容で電車にギッとしがみついてる ずば抜けた清涼感の欲しさゆえ透明少女を駅に放った トラブルは望まないのにやって来て小指の血潮に運命を見る ため息をパワーコードで掻き鳴らすや…

掲載8・Meets Regional 6月号/余談

雑誌・Meets Regional 6月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「嘘」 臓物を見ても逃げないつもりかよ包み隠さず話してなんて 【評】 嘘のモザイクで隠した閲覧注意のグロテスクな本音。見たいものだけ見ていた…

ネットプリント とこしえナイト・4月分

ネットプリント「とこしえナイト6」を発行しました。 今日まで4月だと思っていたのにもう5月でした。 ◇内容◇ ・自選 8首 ・犬の短歌 5首 ・夜の短歌 5首 ・ファンアート・ベイビーわるきゅーれ 4首 ◇プリントについて◇ セブンイレブンのマルチコピーより…

習作「休日の過ごし方」

アラームを叩き壊して悲しげな時計の鼓動止まる、すまない起き抜けに飲む錠剤で手に入れる少しばかりの健やかな生思い切り健康食を押し退けて痛み伴う食事は楽しチャパグリは愉快に辛い卵黄は涙のように落下してゆくアイロンを熱する時の陰鬱さしまい忘れた…

お願い

ブログを読みに来てくださってありがとうございます。お願いがあります。僕自身はもう犬口名義でのツイッターをやっていませんが、ツイッターであったことや見た情報等を僕に共有してくれる方がいらっしゃいます。本当に申し訳ありませんが、今後はお控えい…

掲載7

読売歌壇に掲載していただきました。 評もいただきました。 そこここに春の気配が近づいて木琴ちゃかぽこ我が胸で鳴る/犬口マズル 2022.04.04 読売歌壇 3席 俵万智選 【評】 八木重吉の秋の「素朴な琴」を彷彿とさせる春の木琴である。 ウキウキした気分を伝…

ネットプリント とこしえナイト・3月分

ネットプリント「とこしえナイト5」を発行しました。 ◇内容◇ ・自選・自由詠 8首 ・犬の短歌 6首 ・夜の短歌 5首 ・日記の短歌 2首 ◇プリントについて◇ セブンイレブンのマルチコピーより印刷できます。 ネットプリントを選択→予約番号を入力→指示に従って…

引用していただきました

穂村弘さんのweb連載「本から顔をあげると、夜が」にて僕の短歌を引用していただきました。 大好きな音楽の歌詞に僕が住む街の名前があって、生きる 短歌くださいに掲載していただいたものになります。とても嬉しいです。穂村さんもザ・ファブルを読むんだな…

ネットプリントのお知らせとは別に日記というか気持ちの整理のようなことを記します。日々のニュースを見て恐ろしさや憤りを感じています。戦争よりも侵略という言葉が適切かもしれないと思います。いま日本にいる自分ができることは寄付と、現状を見て祈り…

ネットプリント・とこしえナイト 2月分

ネットプリント「とこしえナイト3.9」を発行しました。 1月分の内容も若干載せているので3.9としています。 具合が悪いことを理由に1月分を休んでしまいました。 今年は健康になりたいです。 ◇内容◇ ・掲載された短歌+自選 9首 ・犬の短歌 6首 ・夜の短歌 …

笹井賞投稿作「はばないすでい!」

まんぼうが街を泳いで眠りではなく死に近づいてゆくプール 失った約束たちが身を投げる誰も悪くはないのだという ひとり、わたし、独り。深夜誰かの信号を待つ 一晩中電話を繋げ透過した身体を奪い返すまじない はばないすでいを綺麗な缶に詰め郵送します遠…

読売歌壇・年間賞をいただきました

読売歌壇で俵万智さん選の年間賞をいただきました。 誰一人マスクをしないまぼろしのトーキョーを見る映画館にて 【評】 コロナ以前に撮られた映画なのだろう。かつてはごく当たり前だった光景が、今ではまぼろしとなってしまった。トーキョーという表現が、…

掲載6

雑誌・Meets Regional 2月号 岡野大嗣と詠むレッツ短歌!に掲載いただきました。評もいただきました。 テーマ「願い」 死んだ虫の脚に似ているしっかりと組んだ両指から目を逸らす 【評】 心底の願いはときにグロテスク。 「死んだ虫の脚」の見立てが、情に…

無題

本当に素晴らしい歌集を読んだ時の、体の内側から水が湧き出てきて頭のてっぺんから指先まで満たされていくような感覚。難解であっても、どれだけ時間がかかっても、理解をしたいと思う。こういう眠れない夜にふと脳裏に浮かんで来る一首があったり、描かれ…

ネットプリント・とこしえナイト 12月分

何もしていないのに今年が終わってしまいます。 何もしていないはずなのに多忙で、危うく2回目で頓挫するところでした。 ネットプリント「とこしえナイト」を発行しました。 ◇内容◇ ・前月に掲載された短歌+自選 7首 ・犬の短歌 5首 ・夜の短歌 5首 ・…

感想・新短歌教室の歌集1に寄せて

今日は2度目の更新です。僕は波があるから書ける時に文章を書いておかないと永遠に更新されないものも出てきます。というわけで歌集の感想を書きます。 ◇新短歌教室の歌集1 「新短歌教室の歌集1」は歌人の岡野大嗣さんと木下龍也さんを指導者として行われ…

連作・スーパースター

テレビから火花が散って'94加速度的なタイムスリップ 27クラブを超えたあとあなたは28で出会った TheJamもTheClashもTheWhoもTheDamnedもDr.Feelgoodも!! やまなくてマラカスの音幻聴のように鼓膜の奥で響いて おそろいのスーツで臨むステージが遠すぎるのに…

掲載5 /感想

読売歌壇に掲載していただきました。評もいただきました。風の冷たさが愛しいこの世界で最も正しく僕に冷たい/犬口マズル2021.12.14 読売歌壇 2席 俵万智選【評】この世界には、理不尽な冷たさがたくさんある。社会や人間の冷たさに比べれば、風の冷たさは理…

掲載4

読売歌壇に掲載していただきました。怒られた日は心臓にたっぷりとフリル生やしてまっすぐ帰る読売歌壇 2021.12.6 黒瀬珂瀾選掲載いただけてとても嬉しいです。自分のこと半分、二次創作半分といったところです。黒瀬さんのところには自分の中にある愛に関す…

永遠

写真が上手く撮れない。いつもブレているか、ぼやけているかで何を撮ったかわからない時の方が多い。特に犬を撮る時は顕著だ。犬は良く動くし静かな時は寝ている時か眠い時くらいだからいつもブレている。だから、写真を撮ることで記憶と記録を留めておく と…

ネットプリントを作りました

こんばんは。犬口です。 秋も深まり、いよいよ冬が近づいて来る時期となって参りました。 日に日に寒さが増してきますので耳をしまって眠っています。 「とこしえナイト」というネットプリントを作りました。 ◇内容◇ ・前月に掲載された短歌+自選 7首 ・犬…

掲載3

読売歌壇に掲載していただきました。評もいただきました。掛け違えた方のボタンが運命ですこしずれてる二人で生きる2021.11.16 読売歌壇 1席 俵万智選 【評】どんぴしゃ運命の人なんて、むしろ嘘くさいのかもしれない。ずれさえ運命だと思う前向きさ。「ボタ…

掲載2

東京新聞に掲載されました一匹(ひとり)でも眠れる犬がそばに来てあとは光年ほどの真夜中/犬口マズル東京歌壇 東直子選 2021.11.07どこまでも夜が続きます。目標近いうちにネットプリントのようなものを作りたいと思っています。日記揚げまんじゅうってどうい…